05
緑を考える緑を造る
爽やかな気持ちにさせる滝のささやき
墓苑入口修景工事(森林メモリアルヒルズ)
新たな墓苑の顔づくりへ
墓苑の運営会社が代わり、閑散としていた入口を魅力的にしたいとのご要望を受け、新たに滝を設ける計画が始まりました。既存の看板入口の方向や周りの環境、車道から入って来た時の見え方などを入念に調査して、来園者を迎えるにふさわしい景観づくりを目指しました。

記憶に残る、滝つぼから響く心地良い水の音、せせらぎを伝える水面のきらめき。
Process Design
業務に至るプロセス
前面にあった既存の看板を、滝とせせらぎを遮らず、車道からも良く見える様に後方へ移動させました。三段の滝との調和を考え、石や木の角度を調整しレイアウトしました。できるだけメンテナンスが少なく、四季折々の花が咲く様に樹種を選定しました。

現況写真をAIで生成し、出来上がりが判り易いイメージ図を作成しました。
Bussiness Design
快適さと環境に配慮した工夫
流れに藻が湧かない様、夜間水の循環を止め、流れに水が溜まらない構造とし、朝の再開時には電磁弁と循環ポンプで水量を調整出来る様にしました。終末池は、水漏れが無い様タンクを設置し、スイレン鉢を置きました。 施工中に地元の協力業者から、鹿が多く、植栽したものを食べられるとの事で、鹿の嫌う有毒植物や、匂いの有る植物、ワシャワシャした葉の植物などに樹種変更したり、夜間道路フラッシャ-を設置しました。

木々の配置や、水の流れを想像しながら自然石を組上げていきます。
Realizing
来苑者を迎える安らぎの空間へ
新たな入口は、水の流れとせせらぎの音が心地よい空間に生まれ変わりました。滝と緑が調和した風景は、訪れる人々に癒しを与え、施主様からも高い評価を頂いています。地域の方々にとっても、穏やかで温かい雰囲気を持つ墓苑の新たな顔となりました。

四季を通して、視覚と聴覚に心地よい、ロ―メンテナンスな庭園となりました。

担当:山本 信男
株式会社 カジオカL.A 呉本店勤務
