生き物を通して自然を知り守る
ビオトープ観察会
豊かな自然と多様な生き物古鷹山ビオトープ
古鷹山ビオトープは江田島市の古鷹山中腹の耕作放棄地を造成して作成したビオトープです。(2004年 旧江田島町発注)ビオトープ造成後は生き物のモニタリングや撫育管理、そして地域の子供たちを対象とした観察会を年に2回開催。

年に2回開催するビオトープ観察会では、ビオトープ池での生き物採集や採取したアケビの試食、舞錐式の火起こし体験(焼き芋) を行うなど、自然の中で楽しんでいます。
2018年の西日本豪雨でビオトープ池へ土砂が流入!
2018年の西日本豪雨で土砂が流入して法面が崩壊してしまいましたが、2021年に復旧。復旧記念として、近隣の小学生が植栽とメダカの放流を行いました。

豪雨の影響で山から土砂が流入してビオトープ池が埋まり、池の下流側の法面が崩壊してしまいました。

2021年復旧工事完了後、近隣の切串小学校の児童による復旧記念のメダカの放流。
『なぜ?どうして?』の気持ちを大切に
ビオトープの完成時から植物は余り手をかけ過ぎない撫育管理を心がけています。観察会ではいつも『”なぜ?どうして?”の気持ちを持ち続けて観察をしましょう!』 というスタンスで取り組んでいます。

今回はどんな生き物がいたかな? 観察会の際には採集した生き物や植物についてのお話を聞き、ケースに入れた生き物をいろいろな角度からじっくりと観察しています。
豪雨復旧後、ビオトープには
たくさんの生き物が帰ってきています
復旧後、徐々にいろいろな生き物が帰ってきて、2025年7月の観察会では、背中に卵を背負う『コオイムシ』や、はねがとてもきれいな『チョウトンボ』などの珍しい生き物も採集、観察することができました。 参加した子どもたちは、近頃なかなかできなくなった生き物採集を行い、生き物や自然に触れ、『センスオブワンダー』の心を育んでいます。

観察会の際にはコオイムシやゲンゴロウ、トンボやバッタなど、多様な生き物を採集し、観察しています。2025年7月の観察会では古鷹山ビオトープでは初の『チョウトンボ』を見ることが出来ました!

担当:中川 ゆかり
株式会社 カジオカL.A 呉本店勤務
